『鵡川シスト物語』
むかわ町に流れる一級河川「鵡川」は、ししゃも(柳葉魚)の母なる川と呼ばれています。そして、この川には昔から語り継がれる物語があります。
昔々、ススハムチェプという1匹の勇壮な柳葉魚が、ここ母なる川「鵡川」に棲んでいました。 そこへ、遠く南の海からカペリン1世がやって来て鵡川を安住の地にしようと戦いを仕掛けてきたのです。 ススハムチェプは、奮戦の末勝利し、母なる川「鵡川」を守ることが出来ました。 一方、敗れたカペリン1世は、戦いの末、ウロコがはがれ、逃げるように遠く北のシベリアに流れ着きました。 これが由来で、カペリンは別名カラフトシシャモと呼ばれるようになった?とか・・・ 実はアイヌ語で、ススハムは「柳の葉」、チェプは「魚」であり、柳葉魚の語源と言われています。
ちなみに「ススハムチェプ」を早口で10回唱えると、「ししゃも」になる・・・かも知れませんね。 戦いの後、人々は鵡川を守ったススハムチェプに贈り物をしました。そしてそれを受け取ったススハムチェプは自分の宝物を人々に贈ったそうです。
これがきっかけとなり、人々との絆を深める宝物の交換が始まりました。 今もこの母なる川「鵡川」には、伝説のススハムチェプのDNAを受け継いだ柳葉魚たちが大勢棲んでいます。 この柳葉魚たちは、愛と正義と勇気の使者であり、むかわ町の守り神なのです。
守り神との、秘密の交流は、現在も宝の交換ゲーム「シスト」として残っています。 これが、この町に今も語り継がれる「鵡川のシスト物語」です。 さぁ、あなたも宝物の交換ゲームに参加してみてください。
きっと鵡川に住む生き物たちがあなたを宝物の元へと導いてくれることでしょう。